アメリカのトランプ大統領は8日、中国の習近平国家主席との首脳会談に臨み、北朝鮮によるICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験の発表を受けて北朝鮮の資金源の遮断に向けて改めて協力を迫る方針です。
ドイツで開かれているG20サミットに出席しているトランプ大統領は、日本時間の8日夜遅く、中国の習近平国家主席と会談し、ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した北朝鮮への対応について意見を交わす予定です。
これについて、アメリカのティラーソン国務長官は、7日、記者団に対して「アメリカが先週、中国の企業と個人への制裁を発表したことで、北朝鮮と取り引きしている企業や個人に対しては圧力を加えるというわれわれの決意が中国側に伝わったと思う」と述べました。
そのうえで「アメリカは引き続き、中国政府みずからが行動を起こすことが望ましいと考えていて中国に促していく」と述べ、8日に行われる首脳会談でも北朝鮮の資金源の遮断に向けて北朝鮮と取り引きしている中国の企業や個人を取り締まるよう改めて協力を求めていく考えを示しました。
アメリカ政府は中国が協力を拒めば、北朝鮮と取り引きしている中国の企業や個人に対するアメリカの独自制裁を拡大する構えを示していて、米中首脳会談での結果を踏まえたうえで今後の対応を検討していくものと見られます。
-- NHK NEWS WEB