割安な料金プランを提供する格安スマホに対抗するため、KDDIは実際に利用したデータの通信量に応じて料金が決まる新たな料金プランを設け、最大で3割ほどの値下げに踏み切ると発表しました。
「au」ブランドを展開するKDDIは10日、格安スマホに対抗するため携帯電話で新たな料金プランを設けることを明らかにしました。
これまでのプランはあらかじめ定めたデータ通信量ごとに料金が決まる『定額制』でしたが、新たなプランでは、実際に利用したデータの通信量に応じて5段階の料金が自動的に適用されます。
例えば、データ通信量が月間1ギガで1回の通話時間が5分以内のかけ放題プランの場合、月額3480円となり、今より3割ほどの値下げになるということです。
また、現在のプランで利用者が最も多いデータ通信量が5ギガの場合は月額6480円となり、今より520円安くなるということです。
このほか、利用するデータ通信量が2ギガや3ギガ、さらには大容量の20ギガの場合でも料金が値下げになるとしています。
KDDIはこの新たなプランを今月14日から始めますが、現在の利用者が適用を受けるには契約プランの変更手続きが必要になります。
格安スマホの利用者が増える中、NTTドコモも先月、特定の端末を新規に購入した利用者を対象に月額の通信料金を1500円値下げする対抗策を打ち出しています。
KDDIの田中孝司社長は記者会見で「大手3社の勢いは従来と比べ弱まっているが、利用者の要望に応えていくことで格安スマホへの流出に歯止めをかけていく自信はある」と話していました。
-- NHK NEWS WEB