オレオレ詐欺でバイク便の業務を悪用して現金を受け取る手口が都内で急増するなか、この手口で高齢の女性から現金をだまし取ろうとしたとして、都内のバイク便会社の24歳の実質的な経営者が、警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京・中野区のバイク便会社「トリプルビー」の実質的経営者、白川翔也容疑者(24)で、警視庁の調べによりますと、ことし11月に「証券の月末の決済で現金が必要になった。バイク便が現金を取りに行くので100万円を用意してほしい」などという孫を装った電話を受けた都内の83歳の女性の自宅にバイク便の運転手を向かわせ、現金100万円をだまし取ろうとしたとして、詐欺未遂の疑いが持たれています。
これまでの調べで、この会社は平成25年6月に設立され、この年の10月からこれまでに同様の手口でオレオレ詐欺などで、だまし取られた現金およそ5000万円を運んだと見られています。
警視庁によりますと、調べに対し白川容疑者は黙秘しているということです。
警視庁によりますと、オレオレ詐欺などでバイク便の業務を悪用して現金を回収する手口による都内の被害額は、ことしは10月までで、去年の同じ時期の3倍以上に急増しているということで、警視庁は、業界団体などと連携して対策を強化するとともに、注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB