AI=人工知能とカメラで読み取った人の表情などに応じて、自分の感情を顔や腕の動きで表現する“心を持つ”といううたい文句のロボットが登場しました。
AI=人工知能は、膨大なデータをみずから学習し、判断の精度を上げていくコンピューターで、最近ではカメラと組み合わせて人を識別したり、表情を読み取ったりする技術の開発も進んでいます。
11日発表されたのは、アメリカのベンチャー企業が開発したおもちゃのロボットです。うたい文句は、“心を持つ”ロボットで、AIとカメラで周りの人の表情や物体の位置などを読み取り、それに応じて1000通りの感情を表現するということです。
例えば、近くにいる人が笑っていると判断すれば、ディスプレーに笑顔を表示し、顔と腕を上下に動かして喜びを表現したり、近くに積み上げられたブロックに腕が届かないと判断すると、腕を激しく上下に動かしてもどかしさを表現したりします。
このベンチャー企業では、今後、AIとカメラで人を識別する高度な防犯システムの開発も進めたいとしています。
このロボットを開発した「アンキ」のボリス・ソフマンCEOは「この技術は、おもちゃだけでなく、家の管理などさまざまな分野に使われる可能性があると思う」と話しています。
このロボットは、日本の大手おもちゃメーカーがことし9月から国内で販売する計画で、価格は2万7000円程度になる見通しです。
-- NHK NEWS WEB