北朝鮮による核・ミサイル開発を止めるため、アメリカや日本が、中国に対して北朝鮮への圧力を強化するよう求めるなか、中国外務省は、「問題の核心は米朝の対立にある。『中国責任論』はやめにしよう」などと述べ、中国に責任を押しつけるべきではないと反発しました。
北朝鮮による核・ミサイル開発をめぐって、中国外務省の耿爽報道官は、11日の記者会見で「中国が徹底的に国連安全保障理事会決議を履行しているにもかかわらず、中国の合法的な権益を損なおうという人がいる」と述べて、北朝鮮と取り引きしている中国企業に制裁を科すなど、強硬な姿勢に転じ始めたアメリカのトランプ政権をけん制しました。
そして「問題の核心はアメリカと北朝鮮の対立にあり、解決の鍵は中国の手中にはない」と述べ、事態の打開には、米朝が対話に踏み出すことこそが重要だという考えを改めて示しました。
そのうえで耿報道官は、「『中国責任論』はやめにしよう」と述べて、先のG20サミットの際に、アメリカや日本が中国に対して北朝鮮への圧力を強化するよう求めたことを念頭に、中国に責任を押しつけるべきではないと反発しました。
-- NHK NEWS WEB