オランダの陸運当局は、スズキを含む2つの自動車メーカーが生産したディーゼル車に、排ガスを不正に操作するソフトウエアが搭載されていた疑いがあるとして地元の検察に通報したと発表しました。
オランダの陸運当局は、16の自動車メーカーが生産したディーゼル車の排ガスを調査し、10日、その結果を発表しました。それによりますと、スズキが現地で販売する「ビターラ」とフィアット・クライスラーの「ジープグランドチェロキー」の2車種の排ガスから、基準値を大幅に超える窒素酸化物が検出されたということです。
このため陸運当局は、さらに調査を続けるとともに、2つの自動車メーカーが排ガスを不正に操作するソフトウエアを搭載していた疑いがあるとして地元の検察に通報したと発表しました。
スズキの「ビターラ」は、ヨーロッパではハンガリーの工場で生産され、日本では「エスクード」という名前で販売されていますが、現在ディーゼル車のモデルはありません。
今回の発表についてスズキは、「欧州で販売している『ビターラ』のディーゼルエンジンはフィアット・クライスラーから供給を受けていますが、詳細について確認中です」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB