先月大手企業の採用面接が解禁されて1か月がたった今月1日の時点で、来年の春に卒業予定の大学生のうち、内定を取得した学生は全体の8割近くに上っているという調査結果がまとまりました。
この調査は人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業予定で民間企業などへの就職を希望している大学生を対象に、1300人余りから回答を得ました。
それによりますと、経団連の指針に基づいて先月大手企業の採用面接が解禁されてから1か月がたった今月1日の時点で、「内定を得ている」と回答した学生は全体の78.6%と、去年の同じ時期と比べて7.5ポイント増加しています。
また学生が内定を得た企業の数は平均で2.39社と、去年の同じ時期を0.24上回っていて、複数の会社から内定を得る傾向も強まっています。
さらに今月1日の時点で就職活動をしているという学生は39.1%となっていて、解禁から1か月間で6割の学生が活動を終えるなど、学生に有利な“売手市場”が顕著になっていることを示す内容になっています。
調査を行った会社は、「大手企業による6月解禁の就職活動も2年目となり、多くの企業はよい人材を囲い込もうと例年以上に早く内定を出すようになっている。人手不足が続く中、今後も内定率は高い水準で推移していくと見られる」と話していました。
-- NHK NEWS WEB