コメ離れに伴って需要が減少しているのりや昆布といった「ごはんの供(とも)」などを家庭の料理でもっと使ってもらおうと、調味料などのメーカーが合同で手軽に作れる「時短レシピ」などを紹介する商談会を開きました。
この商談会は、のりや昆布、みそ、みりんなどのメーカー5社が合同で開いたもので、各社が販売している「ごはんの供」などを活用して家庭で手軽に作ることができる「時短レシピ」などが紹介されています。
このうち、昆布のメーカーは、塩昆布を電子レンジで温めた白菜とあえるだけで、5分でできあがるナムルを紹介しているほか、みそのメーカーは、みそに含まれるこうじがタンパク質を分解する性質をいかし、ハンバーグのタネにみそを入れて、肉をより柔らかくするレシピを紹介しています。
食生活の変化を背景に、一人当たりのコメの消費量がこの50年で半減し、「ごはんの供」や和食向けの調味料も需要が減少しているということで、各メーカーではこうしたレシピを紹介することで伝統的な食べ方だけでなく、家庭のさまざまな料理で使ってもらいたいとしています。
商談会に参加した調味料メーカー「キング醸造」の片井伸明社長は「共働きの家庭が増えて、家で調理する時間をかけられない現状がある。できるだけハードルをさげて短時間でできるものを提案することで、和食文化を伝えていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB