10日、高松市の商業施設で81歳の男性が妻を車いすに乗せてエスカレーターを利用していたところ転落し、後ろにいた76歳の女性が巻き込まれて死亡した事故を受け業界団体は、「非常に危険な行為だ」として車いすやベビーカーでエスカレーターを利用しないよう改めて注意を呼びかけています。
この事故を受け、メーカーで作る業界団体の「日本エレベーター協会」は、エスカレーターのステップは奥行きが一般的な規格で38センチしかなく、車いすやベビーカーでは車輪が安定しないうえ、同伴の人が重さを支えきれずに転倒するおそれがあるとしています。このため、車いすやベビーカーでは、エスカレーターを利用せず、エレベーターを活用してほしいとしています。
また、協会では、エスカレーターに乗っている人に接触して転落事故を起こすおそれがあるエスカレーターでの歩行もやめるようよびかけていて、利用の際には、立ち止まった上で、手すりにつかまって乗るよう注意を呼びかけています。
日本エレベーター協会は、「エスカレーターは車いすを乗せたり歩いたりすることを前提に作られていない。誤った利用は重大な事故につながるおそれがあるので絶対にやめてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB