アメリカのトランプ次期大統領は、南シナ海で中国が造成する人工島をめぐり、ツイッターで「巨大な軍事施設を建設することに関して、われわれに了解を求めたかといえば、そうは思わない」と述べ、中国の活動をけん制する姿勢を示したものと見られます。
アメリカのトランプ次期大統領は4日、ツイッターで「南シナ海の真ん中に巨大な軍事複合施設を建設することに関して、中国がわれわれに了解を求めたかといえば、そうは思わない」と述べました。
南シナ海では、中国が実効支配する南沙(スプラトリー)諸島の7つの浅瀬を埋め立てて人工島を造成していて、アメリカや周辺国は地域の軍事拠点化を強く懸念しています。
トランプ氏が大統領選挙のあとに南シナ海をめぐる問題に言及したのはこれが初めてで、中国の活動をけん制する姿勢を示したものと見られます。
また、トランプ氏は、同じツイッターで「中国がアメリカの製品に重い関税をかけたり、アメリカ企業の競争を困難にする通貨切り下げをしたりしていいか、われわれに尋ねたかといえば、そうは思わない」とも述べました。
トランプ氏は、選挙期間中、中国に対しては貿易赤字が膨らんでいることを念頭に、為替を意図的に誘導している為替操作国と認定し高い関税を課すと表明していて、こうした厳しい姿勢を改めて示したものといえます。
-- NHK NEWS WEB