子どもが映画に親しむきっかけにしてもらおうと愛知県常滑市に、全国で初めて滑り台やトランポリンの遊具を備えた映画館がオープンしました。
この映画館は、複数のスクリーンを備えたシネマコンプレックスを運営する会社が、常滑市の大型ショッピングセンターの敷地内にオープンしました。
鉄骨2階建ての施設の1階部分には9つのスクリーンがあり、このうち1つには、高さ2メートルほどの滑り台と7人の子どもが一緒に利用できるトランポリンが設置されています。
12日は、一般の入場を前に市内の子ども28人が招かれ、映画館の中に設置された遊具で遊びました。5歳の女の子は、トランポリンに乗って飛び跳ねながら、「楽しい」と元気よく話していました。
遊具のほかにも子どもが映画を見やすいよう座席は、一般的な映画館とは違い柔らかなクッションでできています。
会社側によりますと、こうした映画館は、全国で初めてで、背景には、子どもがスマートフォンなどで1人で手軽に動画を見られるようになり、映画館を利用する機会が減るのではないかという危機感があるということです。
映画館の運営会社、イオンエンターテイメントの田添裕取締役は、「この映画館に、子どもたちが訪れ映画に親しむきっかけになればうれしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB