アメリカ運輸省は、11日大手自動車部品メーカー、タカタのエアバッグ270万個を、新たにリコールの対象に追加すると発表しました。
アメリカ運輸省の道路交通安全局によりますと、新たにリコールの対象となるのは、2005年から2012年に製造されたタカタのエアバッグ270万個で、アメリカで販売された日産自動車とマツダ、それにアメリカのフォードの車に搭載されているということです。
タカタのエアバッグは、高温で湿度の高い状況に長い間さらされると、異常な破裂をしやすいことから、これまで乾燥剤を入れていない製品をリコールの対象としてきましたが、今回の対象は、乾燥剤を使用したものだということです。
タカタのエアバッグをめぐっては、不具合が原因で、これまでにアメリカで10人以上が死亡し、自動車としては過去最大規模となる4200万台以上の車がリコールの対象となっています。
その影響で、タカタは1兆円を超える負債を抱えて経営に行き詰まり、先月、民事再生法の適用を申請しました。
新たなリコールが追加されたことで、今後、自動車メーカーの費用負担が増えることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB