日本で初めて民間単独で宇宙を目指すロケットの開発を進めている北海道のベンチャー企業が、今月29日に予定されている打ち上げを前に、組み立て中のロケットの本体の一部などを公開しました。
この会社は、北海道の大樹町に本社を置く社員14人のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」です。
13日は、ロケットの本体の一部の2種類の燃料タンクや、発射台などが公開されました。
燃料タンクは市販されている材料を使い、接続部分の溶接を自前で行ったことで、メーカーに特別注文する場合に比べて、製作費を大幅に抑えることができたということです。
ロケットは、全長およそ10メートル、直径50センチのミニロケットで、高度100キロ以上の宇宙空間への到達を目指していて、打ち上げは今月29日に大樹町で行われる予定です。
民間企業が単独で宇宙空間を目指すのは日本で初めてで、今後、宇宙を利用したビジネスが国内で市場を広げるのか注目されます。
インターステラテクノロジズの稲川貴大社長は「ロケットは全体の6割から7割の組み立てが終わりました。打ち上げに向けて、一つ一つの作業を確実に仕上げていきます」と話していました。
-- NHK NEWS WEB