インターネットにつながるいわゆるスマート家電を狙ったウイルスの被害が国内外で増える中、家電製品に特化したセキュリティー機器が新たに登場しました。
大手情報セキュリティー会社が5日に発表したこの製品は、インターネットの接続に使うルーターに取り付けるセキュリティー機器です。
ネット回線のいわば元栓の部分にこの機器を接続することで、スマート家電にウイルスが感染することを未然に防ぐとしています。
スマート家電は、今後、家庭などへの普及が見込まれていますが、すでに自宅の防犯カメラの映像を勝手に外部に漏えいされたり、ネットにつながるテレビを故障させたりといった被害が相次いでいます。
横浜国立大学大学院の吉岡克成准教授の研究室の調査では、スマート家電を含めた家庭や企業にあるパソコン以外の機器への被害はことしに入って急増し、10月末時点で世界でおよそ130万台、国内でも1000台以上のウイルスの感染が確認されています。
このため、大手電機メーカーが来年春から防犯カメラなどさまざまな家電向けの対策ソフトの販売に乗り出すなど、各企業の間でスマート家電のウイルス対策を強化する動きが、今後、活発化しそうです。
-- NHK NEWS WEB