アメリカのトランプ大統領の長男が、去年の大統領選挙中に対立候補のクリントン氏に不利になる情報を提供すると持ちかけられてロシア人の弁護士と面会した際、ロシア出身の別の人物が同席していたとアメリカのメディアが報じ、追及が強まりそうです。
アメリカでは、去年の大統領選挙におけるトランプ陣営とロシアとの関係をめぐる疑惑に関心が集まる中、トランプ大統領の長男のジュニア氏が、対立候補だった民主党のクリントン氏に不利になる情報を提供すると持ちかけられ、ロシア人の弁護士と面会していたことが明らかになりました。
これについてアメリカのNBCテレビは14日、面会には旧ソビエトで諜報対策部門の当局者だった男性が同席していたと報じました。
この男性はロシア出身で、現在はロシアとアメリカの両方の国籍を持ち、企業や団体などの利益に沿うよう働きかけを行う、いわゆる「ロビイスト」だということです。
この男性はワシントン・ポストの取材に対し「ロシア政府の当局者であったことは一度もない」と話していますが、面会に同席したことは認めたと伝えられています。
この問題をめぐっては、議会下院の民主党トップ、ペロシ院内総務が独立した委員会による調査が必要との考えを強調するなど、さらに追及が強まりそうです。
-- NHK NEWS WEB