東京スカイツリーでは、冬の間、落ちてくる雪の塊を減らそうと、今シーズンから導入される新たな器具が披露されました。
4年前に開業した高さ634メートルの東京スカイツリーでは、冬になると付着した雪が塊となって地上へ落ちるケースがたびたびあり、開業当初は車の車体がへこむなどの被害も出ています。
こうした被害を防ごうと、スカイツリーでは、雪が降りそうなときには展望台の外壁などに設置しているヒーターを稼働させているほか、雪を効果的に取り除くための器具を開発するなどの対策を取っています。
5日は今シーズンから落雪を防ぐために新たに導入された器具が公開されました。
このうち、ポンプ式でノズルから空気を噴出する器具は、ブラシなどが届かない場所などに積もった雪を吹き飛ばすもので、先月下旬に雪が降った際にも使われたということです。また、長さ3メートルの専用のブラシは、先端が曲がっていて、入り組んだ場所の雪を取り除くために改良されたものだということです。
スカイツリーの運営会社によりますと、ことし1月にも付近の住宅に雪の塊が落ち、雨どいが破損する事故が起きたということです。
東京スカイツリータウン広報事務局の大和雅幸課長は「自然相手なので完全に落雪を防ぐことは難しいが、少しでも対策の改良を続けて落雪の被害を減らし、近隣の住民の方や来場者に安心してもらえるようにしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB