安倍総理大臣は、地域の催しなどに合わせて学校の夏休みなどの一部を別の時期に移す「キッズウィーク」を来年度から導入する考えを表明し、子どもと親が休暇をともに過ごせるよう、企業側にも有給休暇を取得しやすい環境整備を求める考えを示しました。
政府は、地域の催しなどに合わせて夏休みなど学校の長期休暇の一部を別の時期に移す「キッズウィーク」の導入に向け、総理大臣官邸で、安倍総理大臣や関係閣僚のほか経団連の榊原会長や連合の神津会長らが出席して総合推進会議の初会合を開きました。
この中で安倍総理大臣は「子どもたちが家族や仲間とともに休日を過ごし、地域の行事に参加することなどを通じて絆を深めることは、豊かな心や人間性を育むために重要だ」と述べ、来年度から「キッズウィーク」を導入する考えを表明しました。
そのうえで安倍総理大臣は「キッズウィークの定着には企業においても有給休暇の取得が促進される必要がある。キッズウィークは働き方改革と表裏一体のいわば『休み方改革』の推進だ」と述べ、企業側にも有給休暇を取得しやすい環境整備を求める考えを示しました。
政府は今後、学校の休業日について定めた政令の改正などを行うとともに、地域ごとに協議会を設定してキッズウィークの時期などついて検討を進めることにしています。
-- NHK NEWS WEB