開発競争が激しくなっている電気自動車の分野で、京都のベンチャー企業と、世界最大手の自動車関連メーカー、ドイツのボッシュ・グループが業務提携し、次世代の電気自動車向けに基幹となる制御システムを共同開発することになりました。
関係者によりますと、京都の電気自動車メーカー「GLM」は自動車関連の部品や電子制御システムで世界最大手のドイツのボッシュ・グループと、電気自動車の分野で業務提携することで合意しました。
具体的にはGLMとボッシュの子会社「ボッシュエンジニアリング」が次世代の電気自動車の基幹となるモーターやバッテリーなどの制御システムを共同開発するということです。GLMは中国などの富裕層向けに電気自動車の高級スポーツカーの販売を目指していますが、世界最大手のボッシュ・グループとの提携で、開発に弾みをつけたい考えです。
一方、ボッシュとしてもハイブリッド車を中心に、エコカー開発を手がけてきた日本で技術力をアピールして、アジアでの存在感を高める狙いがあると見られます。
世界の自動車市場をめぐっては欧米や中国で環境規制が一段と厳しくなるなか、ドイツのフォルクスワーゲンなど主要メーカーの間で、次世代エコカーの本命として電気自動車の開発競争が激しくなっていて、今後企業の規模や業態を超えた提携が加速するか注目されます。
-- NHK NEWS WEB