日本食の人気が高いイギリスに京都特産の「京野菜」を売り込もうというイベントがロンドン近郊の宮殿で開かれ、招待された現地の食品業界などの人たちに伝統野菜の魅力をアピールしました。
このイベントはJAグループ京都が開いたもので、ロンドン近郊のハンプトン・コート宮殿には、18日、イギリス政府や食品業界などの関係者、270人が招かれました。
京都にある老舗の料亭が手がけた、万願寺甘とうや九条ねぎといった「京野菜」を中心にしたコース料理がふるまわれました。このうち、サーモンの幽あん焼きには賀茂なすや伏見とうがらしなどが添えられ、イギリスの人たちは京都の食材が織りなす味と美しい色合いを楽しんでいました。参加した人は「新鮮でおいしいです。さっぱりしていて、夏の暑い日にはちょうどいいと思います」と話していました。
日本食の人気が高いイギリスでは、去年、JA全農=全国農業協同組合連合会が現地の食品卸会社を買収していて、こうした新たなルートも活用して京野菜の販路拡大につなげたいとしています。JAグループ京都の中川泰宏会長は「イギリスを拠点にヨーロッパ全体に京野菜を売り込み、自信を持って農業に取り組めるようにしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB