原発事故からの復興を後押しするため福島県に工場を新設した企業に交付される補助金およそ2億5000万円をだまし取ったとして、大阪の再生可能エネルギー関連会社の役員2人が東京地検特捜部に逮捕されました。
逮捕されたのは大阪・岸和田市にある再生可能エネルギー関連会社「CKU」の代表取締役、谷川章太容疑者(35)と、兄で役員の谷川茂利容疑者(38)です。
東京地検特捜部によりますと2人は3年前、福島県白河市に工場を新設する際の機械設備について、うその購入金額を記載した請求書を福島県に提出し、震災復興のために県が交付する補助金、およそ2億5000万円をだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
この「ふくしま産業復興企業立地補助金」は、原発事故からの復興を後押しするため、福島県内に工場を新設した企業に設備投資の費用などの一部を補助するもので、国費を財源に予算規模は総額でおよそ2000億円に上っています。
特捜部は補助金が交付されたいきさつや資金の流れの解明を進めることにしています。特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB