中国の映像製作会社が新しい「ウルトラマン」の映画を発表したのに対し、「ウルトラマン」のテレビ番組や映画を製作している円谷プロダクションは、著作権の侵害にあたるとして、法的措置も検討していく考えを示しました。
中国・北京では今月10日、広州市の映像製作会社が新しい「ウルトラマン」の映画を発表し、会場には「ウルトラマン」にふんした人物も現れ、中国の建国記念日にあたる10月1日の国慶節に公開されるとアピールしました。
この会社はインターネット上に著作権や利用権に関する書類を公開し、「ウルトラマンの海外利用権を持つ会社から許可を得ており合法だ」と主張しています。
これに対して、「ウルトラマン」のテレビ番組や映画を製作している円谷プロダクションは19日、ホームページに声明を掲載し、「キャラクターの権利は当社にのみ帰属するもので、ブランドを著しく毀損し、到底認められるものではない」と抗議したうえで、著作権の侵害にあたるとして、法的措置も検討していく考えを示しました。
中国では、海外のアニメや映画などのキャラクターの商標権が勝手に登録されるなどして、外国の企業から訴えられるケースが相次いでいて、5年前には漫画やアニメで人気の「クレヨンしんちゃん」をめぐる裁判で、中国企業による著作権の侵害を認める判決が言い渡されています。
-- NHK NEWS WEB