新潟県のきのこの生産販売会社「雪国まいたけ」のすべての株式を保有するアメリカの投資ファンド「ベインキャピタル」は、株式の49%を神戸市のコメの卸売り大手「神明」に売却することで合意したと発表しました。「ベイン」は株式の過半数を引き続き保有し、今後、再上場を目指すとしています。
発表によりますと、投資ファンドの「ベインキャピタル」は、新潟県南魚沼市の「雪国まいたけ」のすべての株式のうち49%について、神戸市のコメの卸売り大手「神明」に売却することで合意したとしています。
また、残りの51%の株式は引き続き「ベイン」が保有し、今後、3、4年をめどに「雪国まいたけ」の株式の再上場を目指すとしています。
「雪国まいたけ」は新潟県にある生産拠点で、まいたけやえりんぎなどを生産していますが、商品の供給先は主に東日本となっていて、「ベイン」としては、今後、「神明」のネットワークを生かして西日本での販売拡大や海外への輸出を進め、企業価値を高めようという狙いがあります。
「雪国まいたけ」をめぐっては、平成25年に不適切な会計処理が発覚し、その後も創業家と経営陣の対立が深刻化し経営が混乱する中、おととし、「ベイン」がTOB=株式の公開買い付けに乗り出して子会社化していました。
-- NHK NEWS WEB