2020年の東京オリンピックの開幕まで、24日であと3年となります。オリンピック期間中、ともされる聖火の燃料に二酸化炭素を出さない水素を使って日本の環境技術を世界にアピールしようと、大手企業のグループが研究開発を進めていることがわかりました。
聖火リレーで運ばれ、オリンピックの期間中、ともされ続ける聖火はオリンピックの象徴です。その聖火について、トヨタ自動車や東芝、それに、ガス会社の岩谷産業は、3年後の東京オリンピックで、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギーの水素を燃料にしようと研究開発を進めていることがわかりました。
関係者によりますと、聖火リレーに使う専用のトーチの開発や聖火台に安全に水素を供給する方法などについて、研究を進めているということです。また、水素は燃やしても炎の色はほぼ透明に見えるため、燃やすと色が出る化合物を加えて、炎を赤、青、緑などオリンピックマークの色にすることなども検討しているということです。
温暖化の原因となる二酸化炭素を出さない水素は、燃料電池車などの燃料に使われ、政府も普及を後押ししていますが、コストの高さなどから思うように進んでいません。
トヨタなどの企業グループは、オリンピックの聖火に水素の利用が決まれば、日本の環境技術を世界にアピールできるとして、大会の組織委員会などに提案していくことにしています。
-- NHK NEWS WEB