国際線の搭乗者数で世界6位の空港であるシンガポールのチャンギ空港に、新たなターミナルがオープンすることになり、空港の運営会社は東南アジアを代表するハブ空港としての機能をさらに強化したいとしています。
チャンギ空港は世界のおよそ380都市を結ぶハブ空港で、近年、LCC=格安航空会社の就航などで利用客が増加しています。そこで混雑の緩和につなげようと4つ目のターミナルが設けられることになり、年内の利用開始を前に25日、報道陣に施設が公開されました。
新たなターミナルの敷地面積は22万5000平方メートルで、このうち、出発フロアには手続きの待ち時間を短縮するため、搭乗の受付や、荷物の預け入れ、それに、出国手続きを利用者がみずから行う機械が導入されました。
このうち荷物の預け入れ機械にはカメラが取り付けられ、荷物の大きさが規定の範囲内かどうかを確認するほか、搭乗する本人かどうかをパスポートの写真に照らし合わせて認証する機能があるということです。
また、搭乗ゲート付近には19世紀後半から20世紀半ばにかけてのシンガポールの町並みを再現したコーナーが設けられ、地元の飲食店などが入居するということです。
新ターミナルには、キャセイパシフィックなどの大手やエアアジアなどのLCC合わせて9社が就航し、空港の受け入れ可能な利用客は年間1600万人増えて8200万人となります。チャンギ空港の担当者は、「最新設備を取り入れて利便性を高め、空港のハブ機能を強化したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB