サッカーJリーグはJ2のV・ファーレン長崎が2015年から今シーズンにかけてのホームゲーム合わせて45試合で、実際よりも多く入場者数を発表していたとして制裁金300万円とけん責の処分とすることを決めました。
Jリーグによりますと、V・ファーレンは2015年シーズンの開幕からことし4月までの3シーズンにわたり、ホームゲーム45試合で入場者数を実際よりも多く発表していました。中には、1試合で1000人以上多く発表していた試合もあり3年間で少なく見積もっても合わせておよそ2万人に上るということです。
Jリーグやクラブが内部告発をきっかけに調査したところ、当時の担当者が、運営に関わるスタッフなどを入場者数に加えて発表していたことがわかりました。
Jリーグは試合の実施要項に基づかない入場者の算定方法で、規約に違反するとしたうえで「Jリーグ全体の信頼を失墜させる行為だ」などとしてV・ファーレンを制裁金300万円、けん責の処分としました。
Jリーグによりますと担当者は、調査に対し「上からのプレッシャーがあった」と話しましたが、当時のクラブの幹部は「水増しは知らなかったし、指示もしていない」と説明しているということです。
V・ファーレンは昨シーズンの最終的な赤字が過去最大の1億3800万円の赤字になり地元企業の「ジャパネットたかた」の支援を受けて、経営再建を進めています。
-- NHK NEWS WEB