アメリカ軍の艦艇が中東のペルシャ湾で活動中に呼びかけを無視して急接近してきたイランの艦艇に対して警告射撃を行い、アメリカ軍はイラン側の行動は衝突の危険性を高めるとして非難しました。
アメリカ軍によりますと25日、アメリカ軍の沿岸哨戒艇「サンダーボルト」がペルシャ湾の公海、おおやけのうみで演習に参加していたところ、イラン革命防衛隊の艦艇がおよそ130メートルのところまで急接近してきたということです。
このため「サンダーボルト」は、照明弾や警笛とともに無線による交信で呼びかけましたが、イランの艦艇はこれに応えず、さらに接近してきたため、艦艇の前方の海上に向け警告射撃を実施したということです。
ペルシャ湾では、ことし1月にもアメリカ海軍の艦艇が急接近してきたイランの艦艇に警告射撃を行っていて、アメリカ軍はイラン側の行動は衝突の危険性を高めるとして非難しました。
トランプ政権はイランについて核開発をめぐる合意は当面、維持する一方で、中東を不安定化させているとしてたびたび名指しで非難し、弾道ミサイルの開発に関与したとする企業への制裁を強化するなど、イランに対してより厳しい姿勢でのぞむ構えを見せています。
-- NHK NEWS WEB