富山市の大手工作機械メーカー「不二越」の会長が、「富山で生まれた人は極力採らない」などと発言したことについて、会長は会社のホームページに、発言は不適切だったとする謝罪のコメントを掲載しました。
「不二越」の本間博夫会長は、今月5日の記者会見で、今後、ロボット事業に力を入れ、全国や世界から広く人材を採用したいとしたうえで、「富山で生まれた人は極力採らない」、「富山で生まれた人は優秀な人が多いが、閉鎖的な考え方が強い」などと発言しました。
これについて富山労働局は、出身地が採用で考慮されることは就職差別につながり、憲法で保障された職業選択の自由が損なわれるおそれがあるとして、本間会長の発言は不適切だと指摘していました。
こうした中、本間会長は25日、会社のホームページに、「私の発言の一部に不用意で不適切な表現があり、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことにつきまして、深くおわび申し上げます」とするコメントを掲載しました。
また人材の採用については広く全国から募集し、人物本位で選考する方針だとしています。
-- NHK NEWS WEB