27日付けで上場廃止となる大手エアバッグメーカー「タカタ」の株式は26日が東京証券取引所での最後の取り引きとなり、株価は18円で取り引きを終えました。
「タカタ」はアメリカなどで相次いだエアバッグの事故の影響で、1兆円を超える負債を抱えて経営に行き詰まり、先月26日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し受理されました。
これを受けて「タカタ」の株式は27日付けで上場廃止となることが決まり、26日が東京証券取引所での取り引きの最終日となりました。
26日は短時間に売買を繰り返すことで利益をあげようと積極的に取り引きする投資家も多く、株価は一時、25日の終値よりも13円高い35円まで値上がりしました。
ただ、次第に売り注文が増え、タカタの株式は結局、18円で最後の取り引きを終えました。
市場関係者は「経営破綻した企業の株式は1円で取り引きを終えることも多いが、経営再建にスポンサー企業がついたことなどから、株式の価値がゼロにはならないのではないかという思惑から積極的に買い入れる投資家もいた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB