中国でことし3月、温泉探査の仕事で現地を訪れ、中国当局に相次いで拘束された日本人6人のうち2人の拘束が解かれたことが明らかになりました。
中国ではことし3月、中国企業の依頼を受けて温泉探査の仕事で訪れた日本人が東部の山東省で3人、南部の海南島で3人、相次いで中国当局に拘束されました。
外務省によりますと、中国当局は山東省で拘束された3人のうち「2人の拘束を解いた」と、26日山東省の青島にある日本総領事館に連絡してきたということです。
一方、拘束された他の日本人についてはこれまでのところ解放されたという情報は入っておらず、外務省は2人が解放された経緯や現在の状況などについても明らかにしていません。
中国政府は拘束された6人について、これまで違法活動に関わった疑いがあるとするのみで詳しい容疑などについては明らかにしていませんが、関係者によりますと、このうち海南島で拘束された3人は「国家の安全に危害を与えた疑い」で拘束されたということです。
中国は3年前に反スパイ法を施行するなど国内での外国人の活動への監視を強めていて、おととし以降、「国家の安全に危害を与えた疑い」で日本人が拘束される事例が相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB