26日夜、関西空港と神戸空港を結ぶ高速船が衝突事故を起こし、80代の女性が意識不明の重体となるなど乗員乗客のうち14人がけがをしました。神戸空港の沖にある誘導灯が壊れていて、海上保安部は、高速船が誘導灯に気付かず、衝突したと見て、業務上過失傷害の疑いで調べています。
26日午後9時半ごろ、関西空港から神戸空港に向かっていた高速船、「ベイ・シャトル」が、衝突事故を起こしました。消防によりますと、この事故で、乗員乗客31人のうち乗客の80代の女性が意識不明の重体に50代の女性が大けがをするなど合わせて14人がけがをしました。
高速船は、事故後、自力で航行して神戸空港に接岸しましたが、左舷の前方が大きく壊れ、船内の一部が浸水していました。
高速船の運航会社によりますと事故の直後、船長は「船がどこにいるのかわからなくなり、何かにぶつかった」と話していたということです。
神戸海上保安部が調べたところ、神戸空港の東の沖600メートルほどの場所にある誘導灯の土台の一部が壊れていて、高速船が衝突したと見られるということです。海上保安部は、神戸空港に到着する直前に誘導灯に気付かないまま衝突した疑いがあると見て、業務上過失傷害の疑いで、事故の詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB