宅配大手の佐川急便は、トラックドライバーの人手不足などに対応するため、ことし11月から主に個人が利用する宅配便などの基本料金を値上げすると発表しました。最大手のヤマト運輸に続き業界で値上げの動きが広がっています。
発表によりますと、値上げするのは「飛脚宅配便」など主に個人が利用する小口の宅配便の料金です。
値上げ幅は全国一律で、荷物の3辺の合計が100センチ以内のサイズの荷物は11月21日から60円引き上げられます。この結果、関東から関西に送る場合1300円から1360円になります。
このほか140センチ以内が230円、160センチ以内が180円引き上げられ、これより大きな荷物は、平均17.8%値上げします。
また荷物を低温で輸送するクール便の上乗せ料金も、サイズに応じて100円から350円値上げします。
佐川急便は、値上げの理由について、人手不足でトラックドライバーを確保する費用が増えているほか、ネット通販の増加に伴い再配達が増え、配送コストが上昇していることに対応するためだとしています。
佐川急便の料金値上げは、今の料金体系を導入した平成16年以来だということです。
宅配業界では、最大手のヤマト運輸がことし10月から個人向けの宅配便の料金を平均15%値上げすることを決めたほか、大口の取引先との間でも値上げ交渉を進めるなどの動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB