NHK経営委員会は、6日、来月24日に任期満了となるNHKの籾井勝人会長の後任に、元三菱商事副社長で、NHK経営委員の上田良一氏を任命することを決めました。
NHK経営委員会は、6日、新しい会長の人事を検討する「指名部会」に続いて、経営委員会を開き、来月24日に任期満了となる、いまの籾井会長の後任人事について協議しました。その結果、全会一致で元三菱商事副社長で、NHK経営委員の上田良一氏を、新しい会長に任命することを決めました。
上田氏は、67歳。昭和48年に一橋大学を卒業したあと、三菱商事に入社し、米国三菱商事社長や、本社のCFO=最高財務責任者、副社長などを歴任しました。
そして、平成25年6月にNHKの常勤の経営委員に就任し、翌月からは監査委員も務めています。
上田氏は6日夜、記者会見し、「重い職責に身の引き締まる思いだ。NHKが国民に信頼される公共放送として、公正で効率的な業務遂行はいかにあるべきかということを常に念頭に置き、執行部とともによりよい経営を目指すという思いで職務にあたってきた。経営委員から会長へと立場は変わっても、信頼される公共放送としての役割をしっかり果たしていきたい。与えられた職責に、全力を尽くして誠実に取り組んでいきたい」と抱負を述べました。
NHK経営委員会の石原進委員長は記者会見で、上田氏を選んだ理由について、「上田氏はNHKの経営委員や監査委員を務め、NHKの業務や課題に精通しており、信頼される人柄で、NHK内外からの人望も厚い。また、民間企業の経営者として大きな組織の経営に当たった実績があるうえ、海外経験も豊かで、これからのNHKのトップとしてふさわしいと判断した」と述べました。
上田氏のNHK会長としての任期は、来月25日から3年間となります。
-- NHK NEWS WEB