全国で事業を行う警備会社の仙台市の支社が、法律上、管理職にあたらない社員12人を管理職と見なして、およそ2000万円の残業代を支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。
是正勧告を受けたのは、名古屋市に本社を置く警備会社「コアズ」の仙台支社です。
仙台労働基準監督署によりますと、この会社の仙台市の支社では労働基準法上、管理監督者にあたらない社員12人を管理職と見なして、本来、支払わなければならない過去2年分の残業代、およそ2000万円を支払っていなかったということです。
また、法律に基づいて労使で定めた限度を大幅に超えるひと月200時間以上の時間外労働をさせていたケースもあったということです。
このため仙台労働基準監督署は、ことし5月、未払いの残業代を支払うとともに、勤務管理を改めるよう是正勧告しました。
この警備会社では、ほかの支社などに勤務するおよそ250人についても同様に残業代が支払われていない可能性があるとして調査を進めているということです。「コアズ」は、NHKの取材に対し「是正勧告を真摯(しんし)に受け止め改善すべき点について速やかに対応していきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB