コンビニ最大手のセブンーイレブン・ジャパンは、高齢者や働く女性の増加など時代の変化に対応するため、店舗の売り場の配置を創業以来初めて抜本的に変更することになり、その次世代型のモデル店舗を公開しました。
セブン−イレブン・ジャパンは、変化する消費者のニーズに対応させた次世代型のモデル店舗を28日、東京・町田市にオープンさせます。
開店に先立って27日、報道陣に公開された新たな店舗は、出入り口が中央に設けられ、店の中のレジカウンターや売り場の配置などが抜本的に変わったことが特徴です。
調理済みの食品を持ち帰る「中食」のニーズが高齢者や働く女性を中心に一段と高まっているとして、冷凍食品を並べる冷凍庫を従来の2倍に増やしたほか、レジカウンターを広くして店内で調理する総菜も品ぞろえを増やします。
また高齢者でも手が届きやすくするため、商品の棚の高さをこれまでより15センチ低くしています。
一方、雑誌などのコーナーは、ネット通販の普及でこの10年で売り上げが6割も減少したことを受けて、売り場を大幅に縮小しました。
また、アルバイトの確保が難しくなる中、労働環境の改善を図ろうと、調理器具用の自動食洗機を導入したほか、従業員の休憩スペースも設けられました。
セブン&アイ・ホールディングス広報センターの戸田雄希さんは、「社会構造が大きく変化し、お客様のニーズも変化してきている。新しいものを取り入れながらニーズに応えていきたい」と話していました。
この会社が、店内のレイアウトを抜本的に変更するのは43年前の1号店開店以来、初めてで、今後、新規の店舗で次世代型を導入していくほか、既存の店舗についても半数にあたる1万の店をおよそ4年半をかけて改修することにしています。
-- NHK NEWS WEB