26日夜、関西空港から神戸空港に向かっていた高速船の乗客15人が重軽傷を負った事故で、海上保安部は高速船が回避行動を取らずに沖にある誘導灯の鉄製の柱に衝突したとみて、業務上過失傷害の疑いで事故の詳しい状況を調べています。
26日午後9時半ごろ、関西空港から神戸空港に向かっていた高速船「ベイ・シャトル」が衝突事故を起こし、乗客15人がけがをしてこのうち80歳の女性が意識不明の重体になっています。
高速船の運航会社によりますと、事故の直後、船長は「船がどこにいるのか分からなくなり、何かにぶつかった」と説明していたということで、海上保安部は神戸空港の東の沖600メートルほどの所にある誘導灯の鉄製の柱が壊れていることから、高速船がこれに衝突したとみています。
また、高速船は左舷の前方が大きく壊れていて、海上保安部はスピードを落とすなどの回避行動を取らなかった可能性があるとみて、業務上過失傷害の疑いで事故の詳しい状況を調べています。
ベイ・シャトルは関西空港と神戸空港をおよそ30分で結んでいて、27日は別の船を使って通常どおり運航しています。
-- NHK NEWS WEB