世界の長者番付を発表しているアメリカの経済誌フォーブスは27日、拡大を続けるIT企業アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOが、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏を抜いて初めて世界一の富豪になったことを明らかにしました。
フォーブスによりますと、アメリカのアマゾン・ドット・コムの創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏の27日時点の資産総額は901億ドル(日本円で10兆円余り)でした。一方でこれまで首位だったマイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏は900億ドルにとどまりベゾス氏が初めて世界一の富豪になったということです。
これはベゾス氏がおよそ17%の株式を所有しているアマゾンの株価が、好調な業績を反映してこの1年で40%以上上昇したことによるものです。この間マイクロソフトの株価も30%以上上昇していますが、ゲイツ氏が所有する比率は2%程度にとどまっていることが今回の逆転につながりました。
アマゾンは主力のネット通販やネット経由でデータの保存などを行うクラウド事業が好調で業績が拡大しています。先月にはアメリカの大手スーパーをおよそ1兆5000億円で買収すると発表するなど、攻めの経営を続けていてその勢いが長者番付にも反映された形になりました。
-- NHK NEWS WEB