イギリス王室のウィリアム王子は、エリザベス女王の公務の負担軽減に伴い、公務に専念するため民間会社の救急ヘリコプターの操縦士の仕事をやめることになり、27日に勤務を終えました。
ウィリアム王子は、イギリス空軍でヘリコプターの操縦士として捜索や救助の任務についていましたが、2年前からは民間会社の救急ヘリコプターの操縦士として医師らとともに患者の搬送などにあたってきました。しかし、去年、90歳を迎えたエリザベス女王の公務の負担を軽減するため、ウィリアム王子はことし1月、操縦士の仕事をやめて、公務に専念することを発表していました。
最後の勤務となった27日、ウィリアム王子は南東部のケンブリッジ空港に姿を現すと、いつもどおり仲間から引き継ぎを受けて仕事を始め、ヘリコプターの前で仲間と記念撮影もしていました。ウィリアム王子の同僚は「王子はヘリコプターの掃除など手が汚れるような仕事にも熱心で、私たちに多大な貢献をしてくれた。彼とともに働けたことは喜びだ」と話していました。
ウィリアム王子は、地元の新聞社に対し「メンバーの一員として迎え入れてくれた同僚にありがとうと言いたい。このような経験をすることができとても感謝している」と話したということです。
ウィリアム王子は、退職を機にイギリス東部から家族とともにロンドンのケンジントン宮殿に引っ越す予定だということです。
-- NHK NEWS WEB