個人消費の動向をあらわす先月・6月の「家計調査」によりますと、家庭の消費支出は、自動車の購入などが増えたことから、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月を2.3%上回り、実態としておととし8月以来、1年10か月ぶりに増加に転じました。
総務省が発表した「家計調査」によりますと、先月の家庭の消費支出は、1人暮らしを除く世帯で1世帯当たり26万8802円となり、去年の同じ月を2.3%上回りました。
消費支出が増加するのは1年4か月ぶりですが、去年の2月がうるう年で1日多かった影響でプラスだったことを考慮すると、実態としてはおととし8月以来、1年10か月ぶりに増加に転じたことになります。
これは、住宅のリフォームへの支出が増えたことや、自動車メーカーの燃費の不正問題で、去年、軽自動車の購入が落ち込んだことの反動で自動車の購入費用が増えたことなどが主な要因です。
合わせて発表された自営業者などを除く勤労者世帯の先月の収入は、73万5477円で、物価の変動を除いた実質で去年の同じ月を0.1%上回り、4か月ぶりに増加しました。
総務省は「堅調な収入が消費の伸びにようやくつながった形だが、今後も消費が増えていくかどうかは見極めが必要だ」としています。
-- NHK NEWS WEB