世界の自動車メーカーのことし上半期の販売台数が出そろい、日産自動車やフランスのルノーのグループが、傘下に収めた三菱自動車を含めて526万台となり、初めて世界トップに立ちました。
各社の発表によりますと、ことし上半期の世界の自動車メーカーの販売台数は、日産自動車とルノー、三菱自動車工業のグループが去年の同じ時期より6.9%増えて526万8000台、ドイツのフォルクスワーゲンが0.7%増えて515万5600台、トヨタ自動車が2.6%増えて512万9000台、アメリカのGM=ゼネラル・モーターズは1.7%減って468万6000台でした。
この結果、日産のグループが上半期で初めて世界トップに立ちました。日産のグループは、去年、三菱自動車を傘下に収めて規模を拡大させたことに加えて、中国などの新興国が好調で販売台数を伸ばし、去年、年間でトップだったフォルクスワーゲンや、トヨタを上回った形です。
一方、トヨタは、上半期としては過去最高の販売台数でしたが、アメリカなど北米市場で伸び悩み、3位にとどまりました。
世界の自動車業界は、再編を経て4つのグループが年間販売で1000万台規模を争う構図となっており、今後も激しい競争が繰り広げられそうです。
-- NHK NEWS WEB