経営再建中の東芝の元子会社で、ことし3月に経営破綻したアメリカの原子力会社のウェスチングハウスは、債権者が多く調整に時間がかかっているとして、支援企業の選定方法などを盛り込んだ再建計画について、提出期限をことし12月まで延期するよう、アメリカの裁判所に申請しました。
東芝の子会社でアメリカで4基の原子力発電所の建設を進めていたウェスチングハウスは、ことし3月に経営破綻しました。
ウェスチングハウスは、主な債権者の理解を得ながら支援企業を探したいとしていますが、原発の建設に向けて契約した工事の事業者や機材を納めた企業などの債権者が国内外で3万社以上に上り、調整に時間がかかっているとして、26日、ニューヨーク州の連邦破産裁判所に対して、支援企業の選定方法などを盛り込んだ再建計画の提出期限を延期するよう申請しました。
裁判所がことし9月に行う審問でこの申請を認めれば、再建計画の提出期限は最大で、ことし12月6日まで延期されることになります。
ウェスチングハウスが支援企業を見つけられるかどうかは、東芝の経営再建の行方にも影響することから注目されていますが、債権者との調整に時間がかかり、当初の予定から遅れる見通しとなりました。
-- NHK NEWS WEB