先進国だけでなく新興国でも環境に配慮したエコカーの普及を促す動きが強まる中、トヨタ自動車は、東南アジアのタイでハイブリッド車の生産を年間7万台規模に拡大することになりました。
トヨタ自動車はこれまでタイ東部の工場で年間1500台程度のハイブリット車を生産していましたが、タイの投資委員会によりますと、190億バーツ(日本円にして600億円余り)をかけて工場を増強し、来年以降、生産台数を年間7万台まで大幅に拡大する見通しです。
タイ政府は各国の自動車メーカーに電気自動車など環境に配慮したエコカーの現地生産を促していて、トヨタには税制面での優遇措置も認められることになります。
世界の自動車市場をめぐっては、イギリス政府が2040年以降、ガソリン車やディーゼル車の販売を禁止すると発表するなど欧米を中心に環境規制を強化する動きが広がっています。こうした動向を踏まえ、アジアの新興国でも政府が電気自動車などのエコカーの開発や普及を促す動きが強まっており、「車の電動化」をめぐる競争は激しさを増しそうです。
-- NHK NEWS WEB