高齢者の運転する車の事故が相次ぐ中、通常より安い料金で移動できる「デマンドタクシー」の利用をお年寄りなどに呼びかける取り組みが埼玉県東松山市で行われました。
東松山市は、公共交通機関の少ない地域の移動手段を確保しようと、去年から市内のタクシー会社に補助金を出して、「デマンドタクシー」と呼ばれる事業を始めています。
高齢者の運転する車の事故が相次ぐ中、5日は、市の職員がお年寄りに「デマンドタクシー」の利用を呼びかけるため病院に出向いてチラシを手渡しました。この事業では、自宅と、病院や銀行など市内のおよそ470か所をメーター料金の3割から半額程度で移動できるほか、免許証を返納すれば、料金が1割引きになる制度もあります。市の職員は、運転できない人や免許証の自主返納を考えている人はぜひ、「デマンドタクシー」を利用してください、などと呼びかけていました。
東松山市地域支援課の小谷野貴久課長は、「免許証を返納したあともタクシーで市内を移動できることを広く伝え利用を促していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB