東京・下町の夏の風物詩、「隅田川花火大会」が開かれ、雨の中、およそ2万発の花火が夜空を彩りました。
「隅田川花火大会」は江戸時代から続く全国でも最大規模の花火大会として知られ、ことしで40回目を迎えたことから、去年より2000発多い、2万2000発の花火が用意されました。29日は雨が降るあいにくの空もようでしたが、赤や緑の大輪の花火が次々と夜空を彩りました。
大会では全国10の花火会社などによるコンクールも行われ、「希望の花」と題した希望ある明るい未来への願いを表現した花火や、江戸時代から続く伝統工芸「江戸切子」のもようを表した花火などが打ち上げられました。
会場では訪れた家族連れや浴衣を着た若者などが傘を差しながら見物し、大きな歓声をあげていました。神奈川県から訪れた24歳の男性は「雨に負けずに見物しました。すばらしい花火を見ることができて感激しています」と話していました。
ことしの大会には、実行委員会が通常の見物客の誘導や雑踏警備に加え、トラブルなどを早期に発見するため、SNSに投稿された情報を人工知能=AIが抽出して解析する新たな警備手法を導入しました。実行委員会や警視庁によりますと、花火大会で大きなトラブルはなく、午後8時半に終了したということです。
-- NHK NEWS WEB