北海道のベンチャー企業が単独で開発した全長10メートルの宇宙ロケットは、午前6時半ごろ打ち上げられる予定でしたが、不具合が見つかり、現在、打ち上げに向けた最終的な調整が進められています。成功すれば民間単独による国内初の宇宙空間到達となり、今後、超小型衛星などを使った宇宙ビジネスが日本でも広がるきっかけになると注目されます。
このロケットは北海道のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発・製造したもので、全長10メートル。エタノールを燃料に高度100キロを超える宇宙空間を目指します。
打ち上げは30日午前6時半ごろの予定でしたが、液体酸素のタンクのバルブに不具合が見つかり、現在、打ち上げに向けた最終的な調整が続いています。ロケットは太平洋に向かって打ち上げられ、沖合50キロの海上におよそ7分ほどで着水する計画です。
宇宙ロケットの開発は、これまでJAXA=宇宙航空研究開発機構が主導して行われていて、民間企業が単独で打ち上げるのは今回が初めてです。成功すれば民間単独による国内初の宇宙空間到達となり、アメリカを中心に超小型衛星を使って地上の様子を撮影し、ビジネスに利用するといった宇宙ビジネスが広がる中、国内でも市場が広がるきっかけになると注目されます。
-- NHK NEWS WEB