政府は国境に近い離島の活性化に向けた官民のプロジェクトを発足させ、小型の飛行機をチャーターして離島をめぐるツアーの開催や鮮魚の共同輸送による販路拡大などの取り組みを進めることになりました。
国会では去年、国境に近い離島を無人島にしないことが日本の領海などの保全につながるとして、拠点となる71の島の船や航空便の運賃を低く抑えることなどを盛り込んだ法律が成立し、ことし4月に施行されました。
これを受けて、政府は離島を抱える自治体や民間企業などと共同で、「日本の国境に行こう!!」と名付けたプロジェクトを発足させ、離島の活性化に向けた取り組みを進めることになりました。
具体的には小型の飛行機をチャーターして、3泊4日で長崎県や鹿児島県の離島をめぐるツアーをことし11月に開催するほか、プロジェクトが開設したホームページで全国各地の離島の観光情報などを入手できるようにするとしています。
また、それぞれの離島に水揚げされた鮮魚を複数の島が共同で東京などに運ぶ仕組みを作り、輸送コストを削減しながら鮮魚の販路拡大を図るなどとしています。
-- NHK NEWS WEB