北海道のベンチャー企業が単独で開発した全長10メートルの宇宙ロケットは、このあと午後0時20分の打ち上げを目指して最終的な作業が進められています。成功すれば、民間単独による国内初の宇宙空間到達となり今後、超小型衛星などを使った宇宙ビジネスが日本でも広がるきっかけになると注目されます。
このロケットは、北海道のベンチャー企業「インターステラテクノロジズ」が開発・製造したもので全長10メートル。エタノールを燃料に高度100キロを超える宇宙空間を目指します。
ロケットは、午前6時半ごろに打ち上げられる予定でしたが、液体酸素のタンクのバルブなどに複数の不具合が見つかり、現在、午後0時20分の打ち上げを目指して最終的な作業が進められています。
ロケットは、太平洋に向かって打ち上げられ、およそ7分で沖合50キロの海上に着水する計画です。
宇宙ロケットの開発は、これまでJAXA=宇宙航空研究開発機構が主導して行われていて、民間企業が単独で打ち上げるのは今回が初めてです。
成功すれば、民間単独による国内初の宇宙空間到達となり、アメリカを中心に超小型衛星を使って地上の様子を撮影しビジネスに利用するといった宇宙ビジネスが広がるなか、国内でも市場が広がるきっかけになると注目されます。
-- NHK NEWS WEB