夏のこの時期、進学を希望する高校生の志望校選びが本格化する季節です。最近は大型のイベント会場に全国の大学が集まり、模擬授業や進学相談などを行って、志望校探しを支援する動きが出てきています。
今月、都内のイベント会場で開かれた大学進学の相談会には、北海道から沖縄まで全国の国公立や私立の大学200校以上が集まりました。
参加する多くが高校1年生や2年生で、最近は高校に入学してまもない時期から志望校選びを始める傾向があります。この日も親や友達と一緒にたくさんの高校生が訪れ、東京の参加者はおよそ5万人、全国の5つの会場を合わせると10万人以上がイベントに参加する見込みだということです。
会場では各大学のブースに高校生が並び、学部の特徴や入試の傾向などを担当者に質問していました。
また、大学ごとに300以上の模擬授業が会場のあちこちで行われていて、参加者は関心のある講義を聴きながらノートをとっていました。
大手進学情報のサービス会社によりますと、最近は大学の数だけでなく学部の種類も増えていて、以前は文学部や法学部など29の学部に制限されていましたが、今は学部とされるものがおよそ700あると言われています。
このため、学校や保護者が大学選びの細かいアドバイスをすることが難しくなっていて、早い時期からこうしたイベントに参加して大学や学部の特徴を知り志望校を絞っていく傾向があるということです。
参加した高校生は「学校がイベントに参加することを勧めていたので来てみました。興味ある学部を知ることができてよかった。参加者はみんなライバルに見えました」などと話していました。
-- NHK NEWS WEB