国際社会で活躍できる人材を育てようと、国や民間企業などが協力して設けた奨学金制度を利用して留学する学生の壮行会が、30日、東京都内で行われました。
文部科学省は、国際社会で活躍できる人材を育てようと、3年前に民間企業から寄付金を募って留学費用を全額支援する奨学金制度を創設し、現在は合わせて210社が参加しています。
30日、文部科学省で開かれた壮行会には、来月下旬から留学予定の大学生や大学院生、およそ500人が参加しました。
壮行会では、文部科学省の戸谷一夫事務次官が「若い時期の海外経験は、将来の可能性や選択肢を広げ、人生を豊かにすることができる。広く世界に目を向けて国内外でイノベーションを起こし、日本の成長を推し進めていくような人材になってほしい」とあいさつしました。
また、半導体の研究のためドイツの大学院に留学する大学院生の川口佑磨さんが「世界と日本をつなげる研究者となることが私の夢です。留学では、専門的知識を生かした共同研究を行ったり、世界中に研究仲間を作って社会に貢献できるようになりたい」と決意を述べました。
文部科学省によりますと、これまでに、この制度を利用しておよそ3700人がおよそ90か国に留学しているということで、今後、2020年までに1万人の学生を海外に送り出すことにしています。
-- NHK NEWS WEB