強い毒を持つ南米原産のヒアリが全国の港などで相次いで見つかっていることを受けて、環境省は、発見された場所などの周辺で繁殖していないか確認するため、31日から、これまでよりも範囲を広げて調査を行うことになりました。
強い毒を持つ南米原産のヒアリは、ことし5月以降、兵庫県や神奈川県など7つの都府県の港などで見つかり、今月27日には福岡市博多区の会社の敷地でコンテナから荷物を運び出していた作業員が刺され軽いけがをしました。
環境省は、ヒアリが見つかった場所などで生息状況を調査したり殺虫効果のある餌を置いたりしてきましたが、周辺で繁殖していないか確認するため、31日から半径2キロほどの範囲に広げて調査を行うことになりました。
新たな調査では、アリを駆除する業者などが見回ったり、捕獲するためのトラップを仕掛けたりするということで、環境省はことし10月までに、それぞれの場所で2回行うことにしています。
環境省は「これまでに発見された場所は、港の敷地内や港で陸揚げされた荷物の周辺に限られているため、住宅や公園など人が生活している地域で繁殖している可能性は低いが、見慣れないアリや大きなアリ塚を見つけたら地方環境事務所に連絡してほしい」としています。
-- NHK NEWS WEB