日本を訪れる外国人旅行者が増える中、十分に資金がないために、建て替えなどに踏み切れないホテルや旅館が多いことから、全国に高級旅館などを展開する「星野リゾート」と「日本政策投資銀行」は、投資ファンドを新たに立ち上げ、資金面の支援をしていくことになりました。
発表によりますと、長野県軽井沢町に本社を置き、全国に高級旅館などを展開する星野リゾートと日本政策投資銀行は、地方のホテルや旅館などを支援する新しい投資ファンドを31日付けで立ち上げました。
ファンドは総額140億円の資金規模で、三井住友銀行など大手銀行も出資しています。
全国の観光地は外国人旅行者の増加が追い風になっていますが、資金不足に悩むホテルや旅館が多いことから、投資ファンドはリフォームや建て替え、それに耐震改修などに資金を供給して、経営を支援することにしています。
また同時に星野リゾートは、支援先に対して事業運営や集客戦略のノウハウを提供するということです。
「星野」と日本政策投資銀行は、おととしにホテルや旅館を支援するファンドをすでに立ち上げていましたが、今後、さらに資金ニーズが増えてくると見て、今回、事業を拡大する形で新しいファンドを設立しました。
-- NHK NEWS WEB